【歌詞考察】back number「光の街」の歌詞が美しすぎた

隠れた名曲/歌詞考察

back numberと言えば映画やドラマで話題の楽曲もたくさんありますよね。

しかし私は本当の名曲は「光の街」だと思っています。

(2014年にリリースされたアルバム「ラブストーリー」に収録)

曲ももちろん素晴らしいのですが、今回は考察も交えて歌詞の魅力をご紹介します!

「光の街」ってどんな歌?

back numberの他の曲を聴いたことがある方はわかるかもしれませんが

この曲も、ありふれた日常の素晴らしさを描いたラブソングです。

冒頭はこのように”いつもの景色”を表現した描写からスタートします。

橋から見える川の流れは今日も穏やかで

日差しを反射してキラキラと海へ向かってゆく


作詞:清水依与吏
作曲:清水依与吏

“今日も”穏やかという表現から、日常だということをより強調しているように感じます。

登場人物は「君」と「僕」。恋人同士であろう2人。

映画を借りてきて夕飯のあとに一緒に観る時のやり取り、

コンビニのアイスを買って一緒に食べている時のやり取りなど

何気ない恋人同士の生活が描かれています。

しかしただこの日常が素晴らしいと書いたものではなく、

自然の描写や「僕」の見ている景色の感じ方などを絡めて表現していることが

大きな魅力の1つです。

歌詞の魅力とポイント

この歌詞が伝えてくれるポイントは大きく下記の2点だと思っています。

  • 過去ではなく”今”の大切さ
  • 見ている景色の捉え方は自分の気持ち次第だということ

過去ではなく”今”の大切さ

1番のサビの手前にこんな歌詞があります。

思い出は時間をかけて美しくなってゆくけど

今見えるこの景色もこれはこれで

作詞:清水依与吏
作曲:清水依与吏

冒頭の歌詞として紹介した川の流れとリンクさせているような部分です。

過去はどうしても美しく見えてしまいます。

しかしその過去にすがっていても意味がないと、

綺麗な景色を見ながら受け入れた瞬間のような心情が”これはこれで”という

言い回しに詰まっている気がします。

「光の街」というタイトルからみなさんどのような「街」を想像しますか?

私は、夜の都会の人工的に作られた家やビルの光を想像しました。

夜空の星の光や月の光と比べるともしかするとあまり良いものではないと

感じる方もいるかもしれません。

しかしこの歌詞に出会ってから都会の街を見渡してみると、

過去の大自然に囲まれた世界も良かったかもしれないけど、

現代社会の作られた世界も悪くないなという気持ちになります。

見ている景色の捉え方は自分の気持ち次第

サビではこのような歌詞が書かれています。

君は知っているのだろうか

こんなにも救われている僕を

こんなにも世界が輝いて見えてる事を

今君の見ている空や街は

どんな色に見えているんだろう

作詞:清水依与吏
作曲:清水依与吏

「君」の存在は「僕」にとって、普段見ている景色が全て輝いて見えてしまうくらいもの。

ここに「僕」から「君」への愛情、感謝、願いなど様々なものが込められていると感じます。

結局どんな美しいものを見ても、それがどう見えるかはその時の心情次第です。

ここでまた冒頭の歌詞を思い出してみましょう。

橋から見える川の流れは今日も穏やかで

日差しを反射してキラキラと海へ向かってゆく

作詞:清水依与吏
作曲:清水依与吏

これが「僕」の気持ちを表していると言えそうですよね。

「君」の存在のおかげで”穏やか”な気持ちでいられ、世界が”キラキラ”と輝いて見えている。

そんな心情が読み取れるのではないでしょうか。

まとめ

back numberは日常を描いたラブソングが多いと思いますが

その中でも「光の街」は非常にメッセージ性の強い1曲だと感じました。

みなさんが今見えている景色はどんな景色ですか?

輝いて見えているかどうか、ぜひこの曲を聴きながら想像してみて下さい。

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【back number『花束』の歌詞から学ぶ、恋の甘酸っぱいジェットコースター】

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