前回は「チーミング」について基本的な考え方などをご紹介しました。
今回は「チーミング」で求められるリーダーシップについて
もう少し掘り下げて学んでいきます!
学習するための骨組みをつくる(フレーミング)
ここでいう骨組み、つまりフレームとは
人が物事を理解するための価値観のようなものとして書かれています。
フレームは過去の経験などから自然と形成されていて、
これが仕事の成功や失敗に大きく影響しているといいます。
私が一番印象に残っていることは、このフレームは自然に形成されるものの多くは
保守的なものになってしまうということです。
つまりこのフレームを変えることで、成功に近づけるということになります。
ではそのためにリーダーは何をすべきなのか?
著書ではいくつか書かれていますが、すぐに実行出来る3つを下記に記載しました。
- リーダー自身も間違うことがあり、協働を必要としていることをはっきりと伝える
- メンバーがプロジェクト成功のために不可欠な優れた人物として選ばれていることを強く伝える
- 明確で説得力のある目標をはっきりと伝える
当たり前のようなことに思うかもしれませんが
リーダーは威厳を保ちたいがためについ高圧的な態度をとったり
押さえつけるような行動をしがちです。
まずはこのはっきりと伝えるということからやってみましょう。
心理的安全な場をつくる
心理的安全という言葉はなんとなく聞いたことがある方もいるでしょう。
当著書ではこのように定義されています。
心理的安全とはつまり、意欲的なパフォーマンス目標を達成しようとして生じた失敗や
疑問のために罰せられたりばつの悪い思いをさせられたりする人は一人もいない、
ということだ。
このような心理的安全な環境があると、自己表現や実りある話し合いが促されるので
チーミングや組織学習にとっては非常に重要だといいます。
ここで注意すべき点は、ただ仲良くなることやパフォーマンス基準を下げるといった
馴れ合いのような関係とは違うということです。
むしろグループが高い目標を設定し、協働と集団的学習によって
その目標を目指して努力出来るようにするものです。
では心理的安全な環境づくりのためにリーダーがすべきことは何なのか?
次のようなことが求められます。
- 直接話しのできる親しみやすい人になる
- 現在持っている知識の限界を認める
- リーダー自身も間違うことを積極的に示す
- 参加を促し、失敗した人に制裁を科さない
- 具体的な言葉を使う
- 境界を設け、境界を超えたことについてメンバーに責任を負わせる
ただ単にフレーミングと同様に、昔ながらの威厳のあるリーダー像とは
異なることが多いと感じるかもしれません。
しかし変化を伴う現代のチームにおいて、このようなリーダーの役割は
非常に重要になってきています。
まとめ
もしあなたがチームをまとめる立場にあるならば
フレーミングや心理的安全な環境の提供を是非試してみて下さい。
まとめる立場ではなくメンバーとしてプロジェクトに参加している方も
今のチームがどういう状況なのか?一度考えてみると良いかもしれません。
次回も続けて「失敗から学ぶ、文化的な境界をつなぐ」という2点を中心に
ご紹介していきたいと思います!
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