前回に引き続き、当著書より自分とチームの成長を加速させるための
リフレクションについて学んでいきたいと思います!
今回は当著書の中でも対話に考え方やアンラーンすることによる
リフレクションなどの要点に絞ってご紹介していきます。
認知の4点セットを活用した対話
まず復習になりますが、認知の4点セットは次の通りです。
- 意見
- 経験
- 感情
- 価値観
これらを対話に活用するということなので、自分ではなく
相手の多様な意見を取り入れるために使うということです。
例えば、会議の場面を思い返してみて下さい。
この会議の場でのゴールとはどこでしょうか?誰かの意見に全員が賛同することでしょうか?
違います。ゴールはあくまでも最良の答えを見出すことに価値を置くべきです。
誰かの意見が正しい、間違っているということではなくまずはその意見を受け入れる必要があります。
そのためには意見を出した人がなぜそう考えているのか、その人が守ろうとしている
価値観を知るようにしましょう。
ここで認知の4点セットの出番です!
相手の意見に対して、認知の4点セットを当てはめてみましょう。
【Aさんの意見】
スモールスタートで自分の部署から業務改善をスタートさせるのではなく
会社全体で一気に始めるべき。
【Aさんの経験】
別の業務改善のプロジェクトで過去に会社全体を巻き込んで成功した。
【Aさんの感情】
成果を出したい。
会社全体に成果を広めたい。
【Aさんの価値観】
会社全体を巻き込んだ方が成功するし、評価もされる。
このような形で、相手の意見に対して認知の4点セットを当てはめていきます。
そうすることで相手の価値観がわかり、意見の正しさより
深いところの話し合いが出来るようになるのではないでしょうか。
アンラーンすること
アンラーンとは、過去の成功体験を手放す行為です。
過去の成功体験を手放すのは、簡単そうに見えて実は非常に難しいです。
例えば営業職の仕事をイメージします。
訪問の数にこだわって結果を出してきた人がいたとします。
しかし時代も変わり、数よりも質が重要になってきたため従来の数にこだわった
やり方ではうまくいかなくなってきました。
ここで、「じゃあ数ではなく質を重視した営業計画を立てよう!」とやり方を変え始めました。
これでアンラーンが出来たと思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
しかしアンラーンとは、新しい価値観そのものを受け入れないといけません。
今回の例で言えば、なぜ数よりも質が重要になってきたのか?
ここの価値観そのものが腑に落ちていなければ質を重視した営業計画を立てたところで
ちょっと結果が出なければすぐに「やっぱり数が大事だ」と本来の考え方に戻ってしまうでしょう。
この価値観を自分のものにするために、他人の成功体験などを
認知の4点セットを活用するのが良いかもしれませんね。
まとめ
相手に共感するということは、必ずしも相手の意見に賛同するわけではありません。
共感とは相手の意見や感情の前提に価値観があるという認識に立つことです。
自分の意見でも相手の意見でも、そこには必ず前提には価値観が存在します。
その価値観を知っていくことで、個人としてもチームとしても
成長するためのきっかけにすることが出来ます。
行き詰まった時は、ぜひ認知の4点セットを活用してみて下さい!
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