あの世界的に有名な企業「ピクサー」の裏話とは！？

映画好きな人もそうでない人も、一度は「ピクサー」という名前は聞いたことがありますよね。
ピクサー・アニメーション・スタジオは今でこそディズニーの映画として
世界的に有名な存在となっていますが、実はその裏側では成功までの苦悩や
ディズニーとの間での契約の問題など、様々なドラマがありました。

そんな裏話とも言えるドラマの内容がこの「PIXAR」という著書に詰まっています。
今回は当著書の魅力や感想などをご紹介していきます！

ピクサーはスティーブ・ジョブズが自腹で支えていた

スティーブ・ジョブズといえば、真っ先に関連して思いつくのは「Apple」でしょう。
しかし実はこのITとは全く無縁のような「ピクサー」も、当時まだ成功に向けて
もがいている時、スティーブ・ジョブズが自腹でなんとか支えていたというのです。

正直私は、そもそもスティーブ・ジョブズがピクサーに関わっていたこと自体、
全く知りませんでした・・・。

当時Appleを追われたスティーブ・ジョブズはピクサー以外にも会社を経営しており
ピクサーを上場に持っていきたいという想いを持ちながらなかなか時間を割けていませんでした。

そこで上場という任務を任されたのが著者ローレンス・レビーです。
この物語は、この著者の回想録として描かれています。

ピクサーはあの名作『トイ・ストーリー』の制作の真っ最中でした。
当著書はもちろんビジネスの成功としてのノウハウも詰まっていますが、
単純にピクサー映画が好きな人も楽しめるような、『トイ・ストーリー』誕生までの
裏側とも言える内容も盛り沢山です！

スティーブ・ジョブズでもクリエイティブなことには口出しをしない

スティーブ・ジョブズが自腹まで切って支えていたとなると、
『トイ・ストーリー』など映画の内容や細部までこだわって口を出していたと思いますよね。

しかしスティーブ・ジョブズもエンターテインメントの知識や経験が
豊富にあったわけではありません。
Appleの創業者といえど、どんな業界のことでも成功させられるわけではなかったのです。

そのため、あえて映画自体のクリエイティブな部分には全く口を出さないように
取り決めをしていたようです。
経営者としては失敗をすれば相当な費用が無駄になるので、
このように成功や失敗のコアの部分になるところに口を出さないというのは
相当な信条がなければ難しいものです。
実際にディズニーのアニメーションでは、経営者の判断は必ず入っていたといいます。

この信条を大事にすると掲げることは誰でも出来ますが、
それを確実に実行することが出来たことが成功の要因だったのかもしれません。

まとめ

そもそもスティーブ・ジョブズがITと関係ない分野でここまで深く関わっていたことすら
知らなかった私にとっては非常に興味深い一冊でした。

今までなんとなく凄いと思っていたピクサー映画ですが、
当著書を読んだことで更に奥深く楽しむことができそうです！

ビジネスの裏側としてもエンターテインメントの裏側としても楽しめる内容になっているので
ぜひどちらでも興味がある方は読んでみて下さい。