「怒り」の感情はどうして生まれると思いますか?
大抵の人は、何か嫌なことをされた、気に食わないことがあったからだと答えるはずです。
しかし当著書「嫌われる勇気」で語られるアドラー心理学では、その答えを明確に否定します。
このアドラー心理学の考え方に触れるだけで人生が変わるかもしれません。
ではどのようなことが語られているのか。早速ご紹介致します!
原因論と目的論
冒頭でご紹介したように、「何か嫌なことがあったから怒りの感情が生まれた」。
これが原因論の立場です。
しかしアドラー心理学では目的論という立場をとります。
目的論では「何か目的があったから、怒りの感情を作り出した」と考えるのです。
例えば、レストランで店員さんに、コーヒーを誤ってかけられてしまい大声を出して
店員さんに怒ってしまったとします。
この時普通なら、「コーヒーをかけられてイラッとしたから大声を出した」と考えるでしょう。
しかし目的論の立場では、「大声を出したかったから、怒りの感情を利用した」と考えます。
つまり全てのことには先に”目的”があるということです。
変われないのではなく”変わらないという決断をしている”
当著書では引きこもりになってしまった人の例が挙げられています。
引きこもりになった理由として、何か過去に人間関係でトラブルがあり
人と関わるのが怖くなってしまったからだと考える人も多いでしょう。
いわゆるトラウマというやつです。
しかしこのアドラー心理学ではトラウマの存在すら明確に否定します。
ここにもトラウマのような原因ではなく、引きこもることの”目的”があると言います。
引きこもることで達成したい目的は様々考えられます。
例えば「親に心配して欲しい」「外の世界に出て失敗した姿を見せないでいられる」
といった具合なことです。
このように過去の原因によって引きこもりになってしまったのではなく、
今達成したい目的のために引きこもっているという考え方です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
トラウマを否定し、感情はあくまでも何かの目的を達成するための手段だという考え方。
少し興味を持って頂けたのではないでしょうか。
次回もこの「嫌われる勇気」で語られるアドラー心理学について
引き続きご紹介していきます!
コメント