いまや流行語のようになっている「DX」(デジタルトランスフォーメーション)という言葉。
ただシステム化すること、ITツールを使うことがDXを推進することだと思っていませんか?
実は本来の意味でのDXとはそういった単純なことではありません!
しかし、ほとんどの人が単なるIT化と同義語と捉えている風潮があります。
今回はこれから更に加速するこの「DX」について正しく理解するために
おすすめな著書「いまこそ知りたいDX戦略」の内容を少しだけご紹介していきます!
そもそも「DX」とは?
冒頭でも述べた通り、DXとは単なるIT化ではありません。
DXとは、デジタル技術を採用した根本的なビジネスモデルの変換を指します。
つまり、ツールの導入を行うといった局所的なIT導入のことではないということです。
まずここを理解していないことが、DX推進がうまくいかない大きな要因だと考えられています。
例えば、”ハンコのデジタル化する”というのはどうでしょうか?
これはやはり局所的なIT導入にあたるので、DXとはいえません。
このようなことはもちろんDXの手前で確実な必要なことではありますが
DXは主に、人や組織に関する変革とも言い換えられるものです。
人や組織にとって抜本的な変革になっていなければ
本来の意味でのDXとはいえないのです!
「DX」推進を阻む3つの壁
ではなぜDXの推進が簡単ではないのか?
そこには主に3つの壁があるとされています。
・FOMOの壁
・POCの壁
・イントレプレナーの壁
ではそれぞれについて見ていきましょう。
FOMOの壁
これは課題把握能力が低く、実行出来ない状態です。
つまり「何から手をつければ良いかわからない!」という状態ですね。
とりあえずDX推進をしないと、ということで部署を立ち上げたものは良いものの、
結局やっていることは情報システム部+調達部のような状態になりがちなケースです。
筆者の肌感でも、流行りに乗ろうとした結果、このような実態というのは多い印象です。
POCの壁
これは課題把握能力は低いものの、実行力はあるという状態です。
つまり何か手をつけてやってはいるけど、一向に成果に繋がらないという状態ですね。
課題について優先順位をつけて、本当に重要なポイントを見つけ出すのは難しいことです。
当著書ではこの目利きのためのテクニックなども色々と紹介されているので、参考にしてみて下さい!
イントレプレナーの壁
これは課題把握能力は高いが、実行力が足りないという状態です。
実行力が足りないというのは、リソースが集められないといったことも含みます。
課題に対してフォーカスが合っていても、実際に動き出すとなると
様々なハードルを超えなければなりません。
リソースの問題だけではなく、社員ひとりひとりの心理的ハードルもあります。
人は変化を恐れます。自分の仕事が奪われるのではという不安を抱えている人もいます。
このような人を動かすのは、大きな会社になればなるほど難しいものですよね。
まとめ
本来の意味での「DX」とはなにか?少しでも理解を深めて頂けたのではないかと思います。
ITツールを導入して効率化されればOKということではありません。
これからの時代を生き抜くためには、確実にこのDXを正しく理解し、
実際に推進していくことが必要不可欠です。
ぜひ当著書を参考に、少しずつ推進に向けた動きを試してみて下さい!
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