モチベーションを上げる本当の方法とは?モチベーション3.0

書籍紹介

報酬が多い=モチベーションは上がる。

そう思っている方がほとんどなのではないでしょうか?

実は今回ご紹介する本では、報酬での動機付けはモチベーション向上に逆効果になることも

あると書かれています。

「報酬が多く貰えればやる気が上がるに決まってる!」とまだ納得いかない方も多いでしょう。

ぜひこのモチベーション3.0という考え方に触れてみて下さい。

今回は簡単に概要をご紹介します!

[ダニエル・ピンク, 大前研一]のモチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫)
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫) Kindle版
ダニエル・ピンク  (著), 大前研一  (翻訳) 

モチベーション3.0とは?

3.0があるなら1.0と2.0がありそうですよね。

人間を行動に駆り立てるものは何か?と考えた時に、

パソコンのOSに例えたものがこのモチベーション3.0になります。

<モチベーション1.0>

原始時代に空腹を満たしたり、生殖など生存本能に基づくもの。

<モチベーション2.0>

工業化社会になってサラリーマン社会が出来たことでアメとムチで駆り立てられるもの。

(人から与えられる外発的動機)

<モチベーション3.0>

課題に取り組むこと自体が楽しいという内発的な動機に基づくもの。

このモチベーション3.0が、人を動かし組織を強くするために非常に重要な

概念だということを当著書では提唱しています。

なぜモチベーション2.0はうまくいかないのか?

モチベーション2.0は前述の通り、アメとムチによってやる気が上がるという考え方です。

完全成果主義のような会社がイメージしやすいかもしれません。

一見、インセンティブなどが充実していることでやる気が上がりそうですが、

実はうまくいかないパターンも存在します。

当著書では7つの欠陥が見えてきたと書かれています。

1.内発的動機を失わせる

2.かえって成果が上がらなくなる

3.創造性を阻む

4.好ましい言動への意欲を失わせる

5.ごまかしや近道、倫理に反する行為を助長する

6.依存性がある

7.短絡的思考を助長する

事例は下記の通りです。

例えば子供にごみ捨てをさせるために、お小遣いを報酬にしたとします。

最初は喜んでごみ捨てをするようになるかもしれません。

しかし長期的に見ると、お小遣いがないとごみ捨てをやらない子に育ってしまうでしょう。

大人でも同じようなことが言えます。

本を3冊読めば報酬を貰えるとしたら、4冊目まで読もうという気持ちになるでしょうか。

ほとんどの人が4冊目を手に取ることはなく、報酬がなくなれば読まなくなるでしょう。

モチベーション3.0は全てのケースに有効なのか?

モチベーション3.0よりモチベーション2.0の方が向くケースもあります。

それはルーティンワークのように創造性が必要のない仕事です。

逆に創造性が必要な、例えばデザインのような仕事については思考過程を台無しにするため

特別報酬など交換条件つきの報酬を出してはいけません。

しかし勘違いしてはいけないのは、あくまでもベースの給与は保証されていて

適性で公平であることは必要ということです。

この基本的な報酬ラインが著しく低かったり、適切で公平じゃなかったりといった

状況になると動機付けも難しくなってしまいます。

まとめ

モチベーション3.0はアメとムチのような現代で多く使われているような動機付けではなく

内発的動機づけに基づくものである。

報酬による動機付けは短期的には有効かもしれないが、

長期的には仕事そのものへの興味が失われ逆効果の場合もある。

しかしルーチンワークのような仕事そのものに楽しさを感じにくいケースに

関しては報酬による動機付けも有効。

基本的な報酬ラインが平均より上回り、適切で公平であることが前提。

当著書では今回ご紹介した内容以外にも、どうすればモチベーション3.0を

広められるのかなど様々な重要なことが書かれています。

ぜひ気にある方は読んでみて下さい!

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