前回ご紹介させて頂いたように、人間は至るところで心理操作を受けながら
生活をしていると言っても過言ではありません。
前回の内容はこちら…
必ず知っておくべき!人に騙されないためのスキルとは?①
今回も引き続き著書「影響力の武器」の内容をもとに、人に騙されないために
知っておくべきスキルをご紹介していきます!
一貫性の原理
人間は1度決断を下すと、一貫した行動を取るように圧力がかかります。
自分の決断を正当化しながら行動する用になるのです。
これが一貫性の原理です。
人間は楽をしようとする生き物なので、出来るだけ考えることが逃げるようになっています。
一貫性を保つということで、考えることが逃げて楽をしようとしているのです。
当著書ではこの原理を利用した、あるおもちゃメーカーの話が載っていました。
それはピークになるクリスマスのあとにも売上を伸ばすための戦略の話です。
クリスマスプレゼントでお金を使い果たしてしまった親は、当然そのあとは
しばらく買い控えるようになってしまいます。
それでもクリスマスのあとにおもちゃを買ってもらえるようにこんな仕掛けをしたそうです。
まず目玉商品のCMをクリスマスの時期に流します。
親は子どもに、「買ってあげる」ことを約束します。
しかしお店にはあえて十分な数の在庫を用意せず、クリスマスプレゼントには
仕方なく別のものを買ってあげることになります。
そしてクリスマスシーズンを過ぎた後に、買ってあげられなかった目玉商品が
入庫している知らせが入ってきます。
すると親は「買ってあげる」と自ら言ったことで一貫性の原理が働き、
クリスマスシーズンを過ぎてお金を使ってしまったあとでも、
おもちゃを買いに行くという行動をとるようになったそうです!
もちろん本人たちはそんな作戦にはまっているとも知らず、
自らの意思で買うことを選んでいるのです。
子どもを持つ親であれば、気持ちが分かる話ではないでしょうか。
社会的証明の原理
社会的証明の原理とは、自分の判断よりも他人の判断を優先してしまうことです。
大勢が賛同している意見であれば、正しいと思ってしまいがちですよね。
これは前述したように、考えることから逃げて楽をしようとしています。
そしてこの原理が強く働くのは類似性がある時、
つまり自分と似ている人の行動を観ている時に強く作用すると言われています。
その類似性はわずかなものでも効果的です。
ちょっとした趣味や経歴、服装など。
もしかするとあなたと説得したい人は、あえて類似性を強調して
話をしてきているかもしれませんね!
まとめ
個人的にはおもちゃメーカーのクリスマスの戦略は非常に興味深い内容でした。
知らず知らずのうちに思うように動かされているケースは、
他の場面でも多く存在していそうだと感じました。
しかしこの心理テクニックを知っているか知らないかでは
大きく今後の見え方が変わってきますよね。
次回ももう少しだけ騙されないためのスキルについてご紹介していきたいと思います!
コメント
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