人を動かすためのテクニックは、大衆を動かすような大きなことだけではなく
普段の仕事上の交渉や、夫婦間の会話でも知っていて損はないものになっています。
前回は「シュムージング」、「アドバイス・シーキング」というテクニックについて
ご紹介していきました。
人を動かすために重要なこととは?①
今回も引き続き著書「超影響力」より、人を動かすためのいくつかのテクニックを
ご紹介していきたいと思います!
アイデンティティ・ラベリング
アイデンティティ・ラベリングとは、動詞ではなく名詞で呼びかけることによって
当事者意識が高まるような効果を促すテクニックとなります。
どういうことか?もう少し具体的に見てみましょう。
例えば投票率を上げるための呼びかけをする場合、
次のうちどちらが投票率が上がると思いますか?
①投票をしに行きましょう!
②投票者になりましょう!
実は①のように動詞で呼びかけるよりも、②のように名詞で呼びかけた方が
11%も投票した割合が高くなったという事例があるそうです。
これは例えば夫婦間で相手に洗濯をして欲しい時に
「洗濯をして欲しい」と伝えるよりも、「洗濯係に任命します」といったような
相手が動く可能性が高くなるといったことにも利用出来ます!
これは、名詞にすることによって自分自身を指す言葉になり
役割が明確になることによって動くという心理が働くそうです。
BYAF法
BYAF法とは、「but you are free」の頭文字を取った言葉で、
「あなたの自由ですよ」というニュアンスを加えるだけで、
相手から承諾を得る可能性が上がるというテクニックです。
こちらの意見を問いかけた上で、「だけど最終的に決めるのはあなた自身ですよ」という
ニュアンスの言葉を最後に加えるだけで、相手が「はい」と答える確率が2倍にもなったという
事例もあるそうです!
人間は自己選択の自由を尊重されると、提示された選択肢を試そうとしたくなり
実際に試してみた自分を想像することに繋がるようです。
そして最終的には、自分で決めたという納得感を持たせることも出来ます。
まとめ
「アイデンティティ・ラベリング」、「BYAF法」どちらも大きなことだけではなく
日常の小さなことでも使えそうですよね。
少し言葉を変えてみたり加えてみたりすることで、
効果が得られる可能性があるのであれば、試してみる価値は十分にあると思います。
難しいことではないので、ぜひ今日からまずは試してみて自分のものにしてみましょう!
コメント