ゼロから何かを生み出すためには?「ゼロ・トゥ・ワン」

書籍紹介

起業をするにしても、新サービスを展開するにしても
ゼロから何かを考え、作っていくというのは必要なことです。
しかしこれを難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介する著書「ゼロ・トゥ・ワン」にはゼロから生み出すための
秘訣としていくつかの考え方が書かれています。

その中から私が特に気になったポイントをご紹介していきます!

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか 単行本 – 2014/9/25
ピーター・ティール (著), ブレイク・マスターズ (著), 瀧本 哲史  (その他), & 1 その他

「独占」によって余裕を持つ

新しいことを生み出す起業は、厳しい競争化の中で生き抜くために
新しいアイデアを生み出し成功してきたと思っていませんか?

実はこの考え方自体が間違っているということです。
独占の利益を得ることで、道徳への配慮、新しい挑戦をするなどの
余裕が生まれると当著書では述べられています。


競争下ではどうしても、競争に勝っている企業でも利益は薄くなります。
余裕があるくらい大きな利益を生み、安心するためには独占が必要です。
もちろん独占禁止法などで明確な独占は禁じられています。
当著書では独占の例としてGooglが挙げられていました。

Googleは検索エンジンの分野で長く事実上、独占している状態にあります。
この大きな独占的な利益があるからこそ、Googleは道徳への配慮や、
新しい挑戦が常に出来る状態にあるのだと言います。

これはGoogleのような大きな規模ではなく自分の仕事という
目の前の状況においても同じだと思います。

営業の仕事で言えば、年間の目標数字の目処が全然たっていない場合、
恐らくその数字のことで頭がいっぱいで、新しいことをやる気持ちも勇気も
出てこないことがほとんどだと思います。
しかしもう目標の達成の目処がついている場合、少し新しいチャレンジを
してみようという余裕が生まれます。

企業ではこの余裕が独占的な利益を持つこととされていますが、
結局これは小さな個人単位でも同じように余裕を持つことで新しい取り組みが
出来るようになるのです。

何をやるのかではなく、誰とやるのか

これは有名な著書「ビジョナリー・カンパニー」でも語られていたように
事業内容よりも誰と創業をするかの方が大事だということです。

当著書では、スタートアップには出来るだけ同じようなタイプの人が
集まった方がうまくいくとされています。


全く違うタイプの人が役員に複数名いると、ゆくゆく派閥争いみたいな状態に
なる可能性があるというのです。
よくドラマで見るようなドロドロしたようなものまでいかなくても
実際にこのような状態に陥っている会社をよく見ます。

あなたの会社はどうでしょうか?
新しい何かを生み出すという観点からずれているようにも見えますが
このような縄張り争いがあると、創造的なことより自分の利益のために
頭を使うようになってしまうため、うまくいきません。

まずはこのように周りの環境に配慮することが一歩目だと言えます。

まとめ

ゼロから新しいものを生み出すためには、調査や創造力ももちろん必要ですが
それを発揮するための環境を作ることが非常に重要です。

・独占の利益などで余裕を持った状態を作る
・派閥争いが起きないようなメンバーで一緒に取り組む

まずはこのようなポイントで、自らの置かれている環境がどうか
確認してみると面白いかもしれませんね。

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