価値基準を変える「役割固定法」とは?

今日から使える仕事術

柔軟な考え方が出来ずに、誰かの意見や言動によってイライラしたり
受け入れられずに衝突してしまうことはありませんか?
人の価値基準を変えることは非常に難しいことです。
しかし変える方法はあります。
その1つが役割固定法と呼ばれるものです。

今回はまずこの価値基準はどうやって形成されていくか、その上で役割固定法とは
どのようなものなのかをご紹介していきたいと思います!

今回の参考著書はこちら…

自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義 単行本(ソフトカバー) – 2016/6/22
ブライアン・R・リトル (著), 児島修 (翻訳)

人は価値基準をよって物事を見ている

あなたはどのような評価基準を持っていますか?
たくさん評価基準がある人もいれば、1つしかない!という人もいるでしょう。
しかしこれは多い方が色々なことに柔軟に対応が出来ます。
例えば参考著書では軍隊に所属している人の事例が書かれていました。

ある軍隊に所属している大学生がいて、その人は周りの目も気にせず
常に自信に満ち溢れていたような人でした。
しかし、ある日軍隊に所属出来なくなってしまってから精神が不安定になり
大学にも来れなくなってしまったそうです。
この人にとっては”軍隊に所属しているかどうか”が最も大きな価値基準
なってしまっていたため、この価値基準が失われた時にどうしようもなくなってしまったのです。

これは極端な例かもしれませんが、実際に物事を1つの価値基準だけで見てしまうと
どうしてもそれに反した出来事に遭遇した時に、苛立ちを覚えてしまうものです。

誰かのことを”バカか天才か”という価値基準でしか見れていないと
人を見下したり横柄な態度をとってしまうでしょう。
しかしここで、”技術があるかどうか”という価値基準でも見れるようになると
少し見え方が変わってきたりもします。
このように色々な価値基準を持っていることは非常に重要です。

そのため、価値基準はたくさん持っていた方が柔軟な考え方に繋がるということです。
ではこの価値基準は増やしたり変えたり出来るのでしょうか。

役割固定法とは?

そこで出てくるのがこの役割固定法と呼ばれるものです。
これは役者のように違う自分を演じることで、演じている時の
価値基準を自分のものにする手法です。

演じると言ってもそこまで大袈裟にする必要はないと思います。
私はどちらかというと内向的なタイプですが、
時には敢えて大人数の人が集うような、外交的な人が好む場に足を運んだりします。
このような普段とは違う自分を演じるというだけでも、違った価値観が見えてくるものです。

違う自分を演じることは価値基準を増やすこと以外にもメリットがあります。
それは違う自分を演じることで幸福度が上がるということです。
前述のように内向型の人が外向型の人を演じるだけで、
幸福度が上がるという研究結果があるそうです。

しかしこの違う自分が長く続くとやはり心身的にダメージがあるので
回復するための場所は用意しておくこと必要になるので、注意して下さい!

まとめ

偏った価値観になって悩んでいる方は、ぜひこの「役割固定法」を意識してみて下さい。
実際にカウンセリングなどにいくともちろんセラピストの方が患者と一緒に
ロールプレイするようなこともあるそうですが、まずはそこまでする必要はないと思います。

内向的な性格の人は、外交的な性格の人の気持ちはよくわからないものです。
ただどんな人もその人なりの価値基準を持って行動しています。
少しでもその人の理解に近づくために、ぜひ違う誰かを演じてみることを試してみて下さい!

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