今回は前回までに引き続き、「チーミング」で求められるリーダーシップについて
“失敗から学ぶ”、”文化的な境界をつなぐ”という部分について学んでいきます!
失敗から学ぶ
あなたのチームは失敗を許容される文化になっていますか?
「失敗は成功のもと」という誰もが知っている言葉があるはずなのに
失敗は悪いことで避難されることだとされている組織がほとんどです。
しかし「チーミング」においてもやはり失敗から学ぶということは非常に重要で
多くの失敗が、質や効率を高めるチャンスについて貴重な情報をもたらしてくれると
当著書でも書かれています。
そして最も重要なのは、失敗を歓迎する組織は競争相手より早く学習し、
革新できるようになる、ということです。
失敗から学ぶために必要な要素として、下記の3つが挙げられています。
- 失敗に気づくこと
- 失敗を分析すること
- 意図的な試みを行うこと
ではリーダーは失敗から学ぶ組織にするために、どのようなことをすべきなのでしょうか。
失敗に気づくのを促進するためには?
- 問題を報告した人を歓迎すること
- データを集め、意見を求めること
- 失敗に気づいたらインセンティブを与えること
失敗の分析を後押しするためには?
- さまざまな専門分野から人材を集め、体系的にデータを分析する
意図的な試みを促進するためには?
- 試みとそれに伴う失敗にインセンティブを与えること
- 失敗から学ぶことに対する心理的障壁を取り払うような言葉を使うこと
- より多くの賢い失敗が生まれる知的な試みをデザインすること
文化的な境界をつなぐ
次に「チーミング」のために必要なリーダーシップの最後として
境界を超えて協働するための組織づくりが必要だとされています。
ここでいう境界とは単に国籍の違いではなく、職域や知識の違い
地位の違いなど様々なことが想定されています。
昨今の組織は場所も知識の幅も年齢も国籍も、多種多様な人材が集まって
形成されていることがほとんどです。
そこに同じ信念や考え方や意見をもっていることはまずなく、
その差異を意識して注意深く管理しなければなりません。
特にピラミッド型組織の境界を克服するために、リーダーに必要なことは
このように書かれています。
リーダーはどんなものでも受け入れる姿勢を持ち、
事前対策的にグループメンバーと会話すべきである
前回の心理的安全の部分でも語られていたように、
やはり受け入れる器やメンバーとのコミュニケーションは重要です。
まとめ
「チーミング」について3回に分けてご紹介させて頂きましたが
共通していることはやはり独裁的なリーダーシップは現代に向いていないということです。
心理的安全性を守り、メンバーの意見を取り入れ、革新的なアイデアが生まれるような
組織づくりが求められています。
特に失敗に対して臆病になっている組織はたくさんあると思います。
まずはこの失敗を認め合う文化を作るところから始めて見るのが良いかも知れませんね。
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